日々徒然でもない日常
最近TSUTAYAの旧作が100円になったから、毎週数本ずつ借りて充実。
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『あやし うらめし あなかなし』 浅田次郎
DETA
双葉社
ISBN4-575-23553-9
定価(税別) 1,500円
初版 2006年07月05日
読了 2009年06月06日~06月09日
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○「赤い絆」
学校が長い休みに入ると必ず母の実家に行く。沢山のいとこ・はとこが集まり、毎回叔母の話を聞く。その晩、私たちは叔母に「怖い話」をせがみ・・・。
怖いねぇ。。。人間の怖さっていうか、そういうことが出来てしまう人間って残酷><
○「虫篝(むしかがり)」
不渡りを出し、関西から逃げてきた津山一家は、静かな村に越してきた。虫篝の晩大家の老人と話をしていた津山は、最近自分の周りに出没する津山にそっくりな人物の話をするが・・・。
ネタバレになっちゃうけど、現れたのは自分なわけでしょ?老人の戦時中の話にしてもそうだけど、不幸な自分と変わってくれたその分身はこの先どうするんだろう。。。老人の場合はたぶん死んじゃったんだろうなぁって思うんだけど、なんか、自分自身が死んでいくってどうなんだろ^^; 津山の場合は自分がこの先一人で暮らしていかなくちゃいけなくて、分身は成功したまま家族を連れて行っちゃうんだよ?^^; なんか納得いかなーい。。。
○「骨の来歴」
軽井沢の山荘で暮らす吉永を訪ねてやってきた私は、彼が結婚していたことを始めてしり、馴れ初めを聞くが・・・。
う~ん。奥さんは“骨”だったってことでいいのかな?それとも、精神的におかしい人だってとらえてよかったのかな? まぁ、ラストを想像して楽しむ話だよね^^;
○「昔の男」
「きょうね、昔の男と会うの」夜勤明け、逸見さんは言った。過酷な勤務に追われ、男のうわさなどなかった逸見さんの昔の男とは・・・。
じんわりと染みてくるかんじ。昔の男がモトカレではなくて、正しく昔の人っていう言い方が面白かった。読んでてもこんな展開になるなんて思わなかったもん^^ 戦時中の医療現場って凄惨だったんだろうなぁ。叶には耐えられそうにないけど、昔の人はすごいよね。
○「客人(まろうど)」
盆が間近になり、河津は「葉月」という店で意気投合したママ・葉月を自宅に連れて帰った。そのまま居ついてしまった葉月の正体とは・・・。
ちょっとありがちかなぁ。。。。でも、さすが浅田次郎だって思うのは、雰囲気だよね。設定がありがちでも面白いし、余韻が楽しめた。・・・ホラーだけどね^^;
○「遠別離」
省略・・・。
○「お狐様の話」
「よくお狐憑きがおじいちゃんの験力を頼ってやってきた」と祖母の話が始まった。
コレは怖いね。狐憑きになっちゃった女の子の様子がすごかった。映像化されたイメージで読んでたら、ちょっと怖くなってしまったよ^^;
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今回は叶的にちょっと物足りない話ばっかりだった。
面白かったのは「昔の男」「客人」「お狐様の話」かなぁ。でも、すごく面白かったっていうわけではないな><
★★☆☆☆
おひさです
んー、チャレンジできそうにないなぁ。