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日々徒然でもない日常

最近TSUTAYAの旧作が100円になったから、毎週数本ずつ借りて充実。

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第2図書係補佐』   又吉直樹

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出版社 幻冬舎よしもと文庫
定価(税込) 520円

出版日 2011年11月25日(初版)
ISBN978-4-34441769-4

読了日 2012年9月7日


あらすじ

僕の役割は本の解説や批評ではありません。〈略〉自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。(本書はじめより)。
お笑い界きっての本読み、ピース又吉ヶ尾崎放哉、太宰治、江戸川乱歩などの作品紹介を通して自信を綴る、胸をゆさぶられるパーソナル・エッセイ集。巻末には芥川賞作家・中村文則氏との対談も収録。
  (裏表紙より)

*****

前に、なんかで紹介されてから読みたいと思っていた一冊。

なぜか書店で見かけなくて、買う機会がなかったんだけど、平積みになっていたのでおぉ!と購入。


想像していたよりもかなり好みだった。
エッセイなんて、だいぶん昔に阿川佐和子さんのを買った以来読んでないし、あんまり好きじゃなかったんだけど、エッセイとしてだけではなくて、本の紹介も兼ねてるって所で惹かれたのかな。(じゃなかったら、たぶん興味なかったかも)

さすが読書家っていうだけあって、文章の構成や言葉の選び方がうまいなぁって関心。

紹介本のなかで興味の惹かれた作品は
・杳子・妻隠 古井由吉
・炎上する君 西加奈子
・告白 町田康
・四十日と四十夜のメルヘン 青木淳吾
・異邦の騎士 島田荘司

★★★★☆

*****
P42~
このまま僕はこの人達の遊び心により偽りの経歴を与えられ人生を改竄されるのではないかという一抹の不安を感じた。

P47
連日練習をサボるという明確な意思表示をしているのに何の嫌がらせなのだろうと思っていた。僕を日々のスパイスにするのはやめて欲しいなどと卑屈なことを考えていた。

P53
悩んでいる具体的な理由は明確には解らないのだけれど慢性的な憂鬱が連日繋がっていくような日々だった。

P127
スケールのでかいものに憧れる。奈良の大仏。太陽の塔。富士山。宇宙。大きさだけの問題ではないのだが壮大なものは偉大である。小さいゴキブリは殺す。大きなゴキブリには脅える。しかし、東京ドームほど巨大なゴキブリが出現したら神として崇め奉るしかない。

P167
毎日何の生産性もない徘徊を繰り返していた時、学生や社会人とすれ違う度に何故か罪悪感に苛まれた。不安の原因は社会的に見ると自分が「ナニモシテナイ人間」であること。だがコーヒーを飲むことによって僕は、「コーヒーを買い飲んでいる人」という名前が貰える。コーヒーを買う行為は僕と世の中を結ぶ方法の一つだった。

P175
自分の想像力を超えるものを人は恐れるけれど、大概の場合、それを作り得た人の純粋な心に脅えてるんじゃないかなと思う。

P196
静寂程やかましいものはないのだ。

 

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