日々徒然でもない日常
最近TSUTAYAの旧作が100円になったから、毎週数本ずつ借りて充実。
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『七週間の闇』 愛川 晶
講談社
ISBN978-4-06-207706-4
定価(税込) 1,835円
発行年月日 1995/08/25
読了日 2009/05/10~05/10
あらすじ
クリッ、クリッ、クリッ、マニ車(ぐるま)の回る音ともに秘めた過去が暴かれる恐怖の一瞬。
臨死体験研究家の謎の死を追う刑事の前に新たな殺人事件が……。
――死んで生まれ変わったあとのあなたの姿を見たわけですね。そうです。それと、再生に至る過程でのできごとも……。チベット仏教では、死後四十九日間を「生と死の中間的なあり方」と考えて、その間の状態を「バルド」と呼びますが、そのバルドの間の自分の身に何が起こるかも、はっきりと知ることができました。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=207706X
*****
昨日の夕方に図書館に行って借りてきたんだけど、23時ぐらいには全部読み終わっちゃった^^;
あらすじを読んだ限りではさっぱりどんな話なのか分からないので、ちょっと説明を。。。
臨死体験研究家の女性が自宅で死んでいるのが発見され、捜査を担当した刑事の馬目は最初現場の状況の異様さから他殺ではないかと疑い、夫のアリバイを調べるのだが強固なアリバイがあり、検死等の結果から自殺であると判断される。 その後、夫はアリバイを証言した画廊の事務員の女性と再婚し、一子を儲けていた。 数年後、再婚相手の亜矢子は脅迫に脅えていたが、その脅迫者が何者かに刺し殺され・・・。
どんな話なのかさっぱり分からないまま借りてきた本だけれど、なかなか面白かった。
ちょっと、超現象の部分は理解できないというか、本当かなぁ~って思う部分もあったけれど、読んでても苦痛じゃなかったし、“へぇ”と思ったりもしてなかなか良かった。
この話の核は、「臨死体験」から「転生」に関する一連の流れを描いたものだと思う。とはいっても、それが強調されているわけではないし、宗教じみてるわけじゃないから「あなたの知らない世界」的な感じで、読んでても飽きなかった。
物語の前半~中盤にかけてはオカルト要素がふんだんにあって興味のない人にはちょっとなぁ・・・って気にさせるかもしれないけれど、後半になって一気に展開が進む。オカルト要素と現代医学が混ざり合って、よくぞ!っておもわせる展開になっていて面白い。
ジャンルとしてはミステリなんだろうけど、ちょっとホラーちっくな感じがするね。
人間の狂気の怖さがなんともいえないよ><
★★★☆☆