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日々徒然でもない日常

最近TSUTAYAの旧作が100円になったから、毎週数本ずつ借りて充実。

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僕は模造人間』 島田雅彦

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出版社 新潮社 新潮文庫
定価(税込) 280円

出版日 平成元年10月25日
ISBN4-10-118701-0

読了 2012/02/04


あらすじ

人間ってのは、みんな未完成な模造品だね、誰もが誰かを演じてる―。
出来合いの「青春」を舞台にのせてドラマチックに演じきることを夢み、ついには、演技する自分を茶化すことにすら情熱を傾けてしまう永遠の青二才・亜久間一人。捉えどころのない「現代」をたくましく生き抜く自意識過剰な夢想的偽悪少年の、明るくねじれた自我の目覚めと初々しい愛と性の大冒険。新時代の青春文学。(裏表紙より)

*****

あらすじの初めにあるように、人間はみんな模造品だ、誰もが誰かを演じている。というところが主軸になっているのだけれど、正直ちょっとイマイチな作品でした。

物語は、自分が生まれ落ちるその瞬間からはじまっていて、すでに自分の姿を茶化している。
それでも第一楽章はなぜこんな自分ができたのか・・・的な話で結構おもしろかったのだけど、第2楽章あたりから微妙な感じになっていって、中学生の男の子だからまぁそんなもんなのかもしれないけど、ほぼ8割が性の話で、つまらなかった。

それでも成長していき最終楽章ではこの先どうやって生きていくのか的な感じになるとまたちょっと面白くなってきたので、まあ良しとしようかな。

最後では生涯模造人間で生きていくことへの決意を固め、誰かのまねをして、誰かのかわりになり、誰かの振りをして、自分を演じながら生きていく主人公。
きっとこういう人は強いようなきがする。この先何があっても、その役を演じることができるんだもん。

★★☆☆☆

 P22より
(前略)レースが終わると勝ち組と負け組に分かれ、前者は小料理屋で景気よく飲み、後者は百円の焼け酒を飲む。僕は断然、負け組の方が好きだった。陽気な連中の単純さより、彼らを横目に何事か呟く陰気な連中の胡散臭さに魅力を覚えたのだ。陽気に酒を飲むことができず、かといって憂さを晴らすにはお金が足りず、中途半端に飲んで、一層むかむかしてしまう連中にある種の崇高さを感じたのだ。僕は些細な幸福より、どん底の不幸の方が贅沢であるという信念を持っていた。

 P36~37より
(前略)「耐えられなくなっても生きていなければいけないんだ。死ぬことを考える自分を恥ずかしいと思いなさい」
「でも人間はいつかは死ぬんだよ。あした死ぬために必死できょうを生きてるんでしょ」
(中略)
「でも、死ぬことができなければ人生の楽しみはないも同然だね」

 P188より
(前略)僕は、人間の心が石になってしまう病気があると信じてるんです。(中略)
 石の心の持ち主は何を見ても、何をされても感じないんです。自分が死ぬことだって、あっ何か動いたなというくらいにしか感じないんです。

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