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日々徒然でもない日常

最近TSUTAYAの旧作が100円になったから、毎週数本ずつ借りて充実。

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プリズンホテル』シリーズ  浅田 次郎  


purizunhoeru.jpg
徳間書店

1993/02 初版発行 他

ISBN4-1912-5083-3 他

2008/8/7  読了(数回目)





あらすじ

任侠団体専用(?)の不思議なホテルに集まる人々の笑いと涙の傑作コメディ。泣けます。笑えます。癒されます。浅田次郎の初期を代表する大傑作シリーズ。

極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は、たったひとりの身内、ヤクザの大親分である叔父の仲蔵がオーナーをしている温泉リゾートホテルに招待されやってくるが、そのホテルはなんと任侠団体専用のホテル。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家・・・そして、幼い頃に母親に捨てられた作家・孝之介。笑いと涙のプリズンホテルで何が起こるのか・・・。

*****

数年ぶりに読み返してみたけど、やっぱり面白い。そして、泣ける・・・。ハードカバー版には1巻に何も書いてないけど、シリーズ4作が夏・秋・冬・春となっていて、主人公は作家の孝之介。幼い頃に母親に捨てられてから、精神的に大人になりきれず、父の後妻の富江にあたり、奴隷として飼っている清子にあたり・・・全4巻をとおして、孝之介が再生していく様子が描かれている。理不尽な暴力をふるう孝之介に最初は抵抗あるものの、次第に同情というかかわいそうになっていってしまうから、不思議だとおもう。
そして、舞台であるプリズンホテル。これまた中で働く人も、やってくる客も、ドタバタなホテルで癒されて帰っていく。それぞれの想いに、自分が深く入り込んでしまって、3日で4冊読み終えてしまった。

浅田次郎作品は殆どが面白いけど、この本はベスト5に入るくらい面白い。

★★★★★

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