2012/09/12 (Wed) 第2図書係補佐

『第2図書係補佐』　　　又吉直樹


出版社　幻冬舎よしもと文庫
定価（税込）　520円

出版日　2011年11月25日（初版）
ＩＳＢＮ978-4-34441769-4

読了日　2012年9月7日


あらすじ

僕の役割は本の解説や批評ではありません。〈略〉自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。（本書はじめより）。
お笑い界きっての本読み、ピース又吉ヶ尾崎放哉、太宰治、江戸川乱歩などの作品紹介を通して自信を綴る、胸をゆさぶられるパーソナル・エッセイ集。巻末には芥川賞作家・中村文則氏との対談も収録。
　　（裏表紙より）

＊＊＊＊＊

前に、なんかで紹介されてから読みたいと思っていた一冊。

なぜか書店で見かけなくて、買う機会がなかったんだけど、平積みになっていたのでおぉ！と購入。


想像していたよりもかなり好みだった。
エッセイなんて、だいぶん昔に阿川佐和子さんのを買った以来読んでないし、あんまり好きじゃなかったんだけど、エッセイとしてだけではなくて、本の紹介も兼ねてるって所で惹かれたのかな。（じゃなかったら、たぶん興味なかったかも）

さすが読書家っていうだけあって、文章の構成や言葉の選び方がうまいなぁって関心。

紹介本のなかで興味の惹かれた作品は
・杳子・妻隠　古井由吉
・炎上する君　西加奈子
・告白　町田康
・四十日と四十夜のメルヘン　青木淳吾
・異邦の騎士　島田荘司

★★★★☆

＊＊＊＊＊

P42～
このまま僕はこの人達の遊び心により偽りの経歴を与えられ人生を改竄されるのではないかという一抹の不安を感じた。

P47
連日練習をサボるという明確な意思表示をしているのに何の嫌がらせなのだろうと思っていた。僕を日々のスパイスにするのはやめて欲しいなどと卑屈なことを考えていた。

P53
悩んでいる具体的な理由は明確には解らないのだけれど慢性的な憂鬱が連日繋がっていくような日々だった。

P127
スケールのでかいものに憧れる。奈良の大仏。太陽の塔。富士山。宇宙。大きさだけの問題ではないのだが壮大なものは偉大である。小さいゴキブリは殺す。大きなゴキブリには脅える。しかし、東京ドームほど巨大なゴキブリが出現したら神として崇め奉るしかない。

P167
毎日何の生産性もない徘徊を繰り返していた時、学生や社会人とすれ違う度に何故か罪悪感に苛まれた。不安の原因は社会的に見ると自分が「ナニモシテナイ人間」であること。だがコーヒーを飲むことによって僕は、「コーヒーを買い飲んでいる人」という名前が貰える。コーヒーを買う行為は僕と世の中を結ぶ方法の一つだった。

P175
自分の想像力を超えるものを人は恐れるけれど、大概の場合、それを作り得た人の純粋な心に脅えてるんじゃないかなと思う。

P196
静寂程やかましいものはないのだ。
 

2012/06/04 (Mon) 5月の読書

5月の読書メーター
読んだ本の数：62冊
読んだページ数：14627ページ
ナイス数：9ナイス

CITY HUNTER 18 (集英社文庫―コミック版)
再読。最終巻です。香がどんどん美人になっていくのが何気に楽しい。やっぱりハッピーエンドなのがいいよね。
読了日：05月29日 著者：北条 司
CITY HUNTER 17 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月29日 著者：北条 司
CITY HUNTER 16 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月29日 著者：北条 司
CITY HUNTER 15 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月28日 著者：北条 司
CITY HUNTER 14 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月28日 著者：北条 司
CITY HUNTER 13 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月28日 著者：北条 司
CITY HUNTER 12 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月28日 著者：北条 司
CITY HUNTER 11 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月27日 著者：北条 司
CITY HUNTER 10 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月27日 著者：北条 司
CITY HUNTER 9 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月27日 著者：北条 司
CITY HUNTER 8 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月27日 著者：北条 司
CITY HUNTER 7 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月27日 著者：北条 司
CITY HUNTER 6 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月27日 著者：北条 司
CITY HUNTER 5 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月27日 著者：北条 司
エディドヤ (HUG COMICS)
電子書籍読了。聖書の引用やらが長かったけど、むくわれなくても読了後の感じはよかった。『アブサロムの沈黙』が一番好きかな。
読了日：05月27日 著者：歩田川 和果
CITY HUNTER 4 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月26日 著者：北条 司
CITY HUNTER 3 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月26日 著者：北条 司
CITY HUNTER 2 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月26日 著者：北条 司
CITY HUNTER 1 (集英社文庫―コミック版)
再読。
読了日：05月26日 著者：北条 司
ワンダフルライフ (GUSH COMICS)
再読。ちょっと冷たそうなのに、キチンと言葉を尽くすのがいい。
読了日：05月26日 著者：やまかみ 梨由
恋と罠 (ミリオンコミックス)
再読。
読了日：05月26日 著者：山本 小鉄子
つまらない男 (GUSH COMICS)
再読。
読了日：05月26日 著者：山本 小鉄子
おばちゃまはシリア・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫)
再読。CIA復活のファレルとともに、行方不明の女性を探しに行く。今回も危機を乗り越え（頭殴られたり、拷問されたりしたけど）、任務完了。おばちゃまはいつでも前向きで、めげない姿が本当に素敵だと思う。 前作から間が開いたからか、内容が詰まってる気がする。ミセス・ポリファックス・シリーズがこれで最後なのはもったいない。作者が今年亡くなってるなんて・・・。また数年後に読み返したいシリーズ。
読了日：05月22日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまはヨルダン・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫)
再読。ファレル登場！
読了日：05月21日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまはアフリカ・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫)
再読。唯一CAIが絡んでこない作品。でも、こういう時に頼らないでどうするの！！って言いたい。
読了日：05月20日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまはサーカス・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。今回は途中の逃走以外ではハラハラしないですんだ。カースティアーズの仕事ぶりはスマートで読んでて楽しい。
読了日：05月19日 著者：ドロシー・ギルマン
ローゼンメイデン 7 (ヤングジャンプコミックス)
「ブサきしょう」は確かに不細工だ。なんか話がややこしくなってきたなぁ。アニメと似た展開になるのかな？
読了日：05月19日 著者：PEACH-PIT
おばちゃまはアラブ・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。おばちゃまと一緒にいるのに、なんて嫌な男なんだ！って思ってたら、偽物だったとは。。。途中でもしやとは思ってたけど、おばちゃまに何事もなくてよかった。
読了日：05月18日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまはシチリア・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。ファレル再登場。ファレルにもいい人ができて嬉しい。
読了日：05月18日 著者：ドロシー・ギルマン
魔探偵ロキRAGNAROK~新世界の神々 1 (マッグガーデンコミックス ビーツシリーズ)
おおおぉ。なんと、、復活してる〜。と書店で見つけて即買い。やー、面白かった。新たな神々たちに振り回されるロキが見れるなんて。鳴神くんの息子、顔そっくりじゃん。早く次巻出ないかなぁ。
読了日：05月18日 著者：木下 さくら
おばちゃまはハネムーン ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。なにもハネムーンの時にまで仕事を押しつけなくても。しかも前回の香港からまだ立ち直ってないのに～！！とやきもき・・・。サイルスはひどい目に合わないでよかったなぁ。と一安心。後半ではおばちゃまもいつもの様子に戻りつつあったけど、ハネムーンにならなかったんじゃないかなぁ。任務関係なく、楽しめる別の機会があったらよいね。
読了日：05月17日 著者：ドロシー・ギルマン
恋愛台風〈2〉 (エタニティブックス Rouge)
電子書籍再読。鈴が強くなっていくのは読んでていいなって思う。まだまだ秘密はあるのが気になるなぁ。
読了日：05月17日 著者：十和田 眞
恋愛台風 (エタニティブックス)
電子書籍、再読。主人公の不幸な恋愛遍歴の末、掴んだ幸せに戸惑う様がかわいらしい。甘甘に甘やかされたらいいのになぁ。
読了日：05月17日 著者：十和田 眞
おばちゃまは香港スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。おばちゃまの危機を救うサイルスはもはや一般人ではないよね。
読了日：05月16日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまはシルクロード ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。今回は中国。
読了日：05月16日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまはアルペン・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫)
再読。スイスのクリニックへ療養に行ってるはずが、かなり元気な様子なおばちゃま。あれは怪しまれるのではないかっていうくらい、活動的だよね。ロビン登場の話だけど、やっぱりファレルが一番好き。今回もギリギリな任務なのに、思わぬ収穫を手にして帰還するおばちゃまは素敵だ。
読了日：05月15日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまは東欧スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。おばちゃまはスパイになるべき人物だよね。何も知らなくても的確にするべき事が出来るっていうのは才能だと思う。 今回は味方が死ななくてよかったぁ。
読了日：05月15日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまはサファリ・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫)
再読。サイルス登場。ファレルとなかなか再会出来なくて、待ち遠しかった。再会のファレルの喜びの抱きつきシーンが好き。
読了日：05月14日 著者：柳沢 由実子,ドロシー ギルマン
おばちゃまはイスタンブール ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。今回も頑張って、沈んで、また頑張って…とおばちゃまは大変。いつでも希望を捨てないおばちゃまが大好きだ。
読了日：05月14日 著者：ドロシー・ギルマン
おばちゃまは飛び入りスパイ (集英社文庫―ミセス・ポリファックス・シリーズ)
再読。私のも昔のカバー。確かにイメージ違うね。 腰痛に堪えつつ倉庫から発掘してきて良かった。読み出したら止まらない(笑) おばちゃまが魅力的すぎて、ファンになってしまう。でもファレルも好き。
読了日：05月13日 著者：ドロシー ギルマン
デリキス! (ビーボーイコミックス)
再読。カップル二人ともおバカでカワイイ。
読了日：05月13日 著者：心斎橋 パルコ
掌の中の月-輝夜- (ラキアコミックス)
再読。
読了日：05月13日 著者：野守 美奈
輝夜 (Laqia comics)
再読。輝夜がみんなカワイイ。健気で、一途で欲しいなぁ。「パンドラ’ｓボックス」が好き。
読了日：05月13日 著者：野守 美奈
凍える君をあたためる (ビーボーイコミックス)
再読。
読了日：05月13日 著者：野守 美奈
臆病な指先 (ビーボーイコミックス)
再読。野守さんの描く世界はなんだか優しくて好き。
読了日：05月13日 著者：野守 美奈
イキガミ 8 罪と罰 (ヤングサンデーコミックス)
借本。
読了日：05月12日 著者：間瀬 元朗
イキガミ 6―魂揺さぶる究極極限ドラマ (ヤングサンデーコミックス)
借本。
読了日：05月12日 著者：間瀬 元朗
イキガミ 5―魂揺さぶる究極極限ドラマ (ヤングサンデーコミックス)
借本。
読了日：05月12日 著者：間瀬 元朗
イキガミ 4―魂揺さぶる究極極限ドラマ (ヤングサンデーコミックス)
借本。
読了日：05月12日 著者：間瀬 元朗
イキガミ 3―魂揺さぶる究極極限ドラマ (ヤングサンデーコミックス)
借本。
読了日：05月12日 著者：間瀬 元朗
イキガミ―魂揺さぶる究極極限ドラマ (2) (ヤングサンデーコミックス)
借本。
読了日：05月12日 著者：間瀬 元朗
イキガミ―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)
借本。
読了日：05月12日 著者：間瀬 元朗
先生は俺のもの3(ジュールコミックス COMIC魔法のiらんどシリーズ)
電子書籍読了。
読了日：05月12日 著者：画・チカ 作・未衣
先生は俺のもの 2 (ジュールコミックス COMIC魔法のiらんどシリーズ)
電子書籍読了。
読了日：05月12日 著者：未衣
先生は俺のもの 1 (ジュールコミックス COMIC魔法のiらんどシリーズ)
電子書籍読了。
読了日：05月12日 著者：未衣
きみが愛しい理由 (あすかコミックスＣＬーＤＸ)
BLの短編って難しいのかなぁ。話し自体はどれも良いし好きなんだけど、もう少し楽しみたい。ｴｯﾁが早すぎて、したら終わり。。みたいなのでは物足りない。 表題作がお気に入り。「俺の堺」君を育成してみたい。
読了日：05月12日 著者：春野 アヒル
君に届け 16 (マーガレットコミックス)
あやねちゃんはイイ女だよ！！みんな初々しい。
読了日：05月12日 著者：椎名 軽穂
裸の王子様~Love Kingdom 3 (フラワーコミックス)
借本。
読了日：05月10日 著者：山田 こもも
裸の王子様~Love Kingdom 2 (フラワーコミックス)
借本。
読了日：05月10日 著者：山田 こもも
裸の王子様~Love Kingdom 1 (フラワーコミックス)
借本。
読了日：05月10日 著者：山田 こもも
席替えゲーム (フラワーコミックス)
借本。短編集全部が面白かった。みんな一生懸命恋愛してて微笑ましい。 「花、ひらく。」が好き。
読了日：05月01日 著者：湯町 深
…カーテン。~先生と清らかに同棲 (フラワーコミックス)
借本。
読了日：05月01日 著者：水谷 京子

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

2012/04/09 (Mon) 3月の読書

3月の読書メーター
読んだ本の数：26冊
読んだページ数：5490ページ
ナイス数：16ナイス

君に届け 15 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 14 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 13 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 12 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 11 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 10 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 9 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 8 (8) (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 7 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 6 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 5 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 4 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 3 (マーガレットコミックス)
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 2 (マーガレットコミックス (4094))
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
君に届け 1 (マーガレットコミックス (4061))
読了日：03月23日 著者：椎名 軽穂
Ａｎｏｔｈｅｒ（下） (角川文庫)
読了日：03月22日 著者：綾辻 行人
インビジブルレイン
うーん。この展開はないわぁ。菊田はいずこへ・・・って思うし、姫川がそんなに女女するかなぁ？って。まぁ、今までのシリーズを読むと確かに恋愛は許容範囲なんだけど、相手が・・。事件よりも姫川の女としての話に重点があるように感じて、どうなの？って思う。
読了日：03月19日 著者：誉田 哲也
感染遊戯
感染遊戯というタイトルがしっくりくる。時系列でいえば未来の話になるので、いつノリは姫川班を離れたんだ！ってちょっと思った。最後にそれぞれの短編が一つにつながるのはドラマにない展開で面白かった。
読了日：03月18日 著者：誉田哲也
シンメトリー (光文社文庫)
読了日：03月18日 著者：誉田 哲也
ソウルケイジ (光文社文庫)
読了日：03月17日 著者：誉田 哲也
ストロベリーナイト (光文社文庫)
ドラマにはまって読み始めたんだけど、ちょっと物足りないなぁ。ドラマの雰囲気が好きすぎるからなんだろうけど、どうしてもそれを抜きにしては見れない。菊田のキャラが残念すぎるし、グロい描写の割にはあっさりとしてる気がする。
読了日：03月17日 著者：誉田 哲也
思わせぶりな君のとなり (あすかコミックスＣＬーＤＸ)
真木くんが色っぽい！　西野くん、それは絶対にもう好きだって！！！って思うのに、鈍い西野くんに振り回される真木くん。もっとラブラブしてる話とかも読みたいなぁ。
読了日：03月10日 著者：天禅 桃子
妖怪アパートの幽雅な日常7 (講談社文庫)
まり子さんが可愛そうだった。夕士くんの回りの人たちに焦点があたりすぎな感じはしたけど、面白かった。
読了日：03月05日 著者：香月 日輪
SILVER DIAMOND(25) (冬水社・いち*ラキコミックス)
ここにきて重雪さんの過去が。やっぱり優しいお母さんだったんだね。
読了日：03月04日 著者：杉浦 志保
警視庁特犯課007(10) (冬水社・いち*ラキコミックス)
オコサマな恋愛から、徐々に変化が。このままうまくいくとは思えないけど、久世なら安心だね。
読了日：03月04日 著者：舵 英里
G・DEFEND(39) (冬水社・いち*ラキコミックス)
相変わらずの安定感で面白かったです。最近尾美が、どんどん可愛くなってるなぁ。康との関係も今後楽しみです。
読了日：03月04日 著者：森本 秀

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

2012/02/07 (Tue) 僕は模造人間

『僕は模造人間』　島田雅彦


出版社　新潮社　新潮文庫
定価（税込）　280円

出版日　平成元年10月25日
ISBN4-10-118701-0

読了　2012/02/04


あらすじ

人間ってのは、みんな未完成な模造品だね、誰もが誰かを演じてる―。
出来合いの「青春」を舞台にのせてドラマチックに演じきることを夢み、ついには、演技する自分を茶化すことにすら情熱を傾けてしまう永遠の青二才・亜久間一人。捉えどころのない「現代」をたくましく生き抜く自意識過剰な夢想的偽悪少年の、明るくねじれた自我の目覚めと初々しい愛と性の大冒険。新時代の青春文学。（裏表紙より）

＊＊＊＊＊

あらすじの初めにあるように、人間はみんな模造品だ、誰もが誰かを演じている。というところが主軸になっているのだけれど、正直ちょっとイマイチな作品でした。

物語は、自分が生まれ落ちるその瞬間からはじまっていて、すでに自分の姿を茶化している。
それでも第一楽章はなぜこんな自分ができたのか・・・的な話で結構おもしろかったのだけど、第2楽章あたりから微妙な感じになっていって、中学生の男の子だからまぁそんなもんなのかもしれないけど、ほぼ8割が性の話で、つまらなかった。

それでも成長していき最終楽章ではこの先どうやって生きていくのか的な感じになるとまたちょっと面白くなってきたので、まあ良しとしようかな。

最後では生涯模造人間で生きていくことへの決意を固め、誰かのまねをして、誰かのかわりになり、誰かの振りをして、自分を演じながら生きていく主人公。
きっとこういう人は強いようなきがする。この先何があっても、その役を演じることができるんだもん。

★★☆☆☆

　P22より
（前略）レースが終わると勝ち組と負け組に分かれ、前者は小料理屋で景気よく飲み、後者は百円の焼け酒を飲む。僕は断然、負け組の方が好きだった。陽気な連中の単純さより、彼らを横目に何事か呟く陰気な連中の胡散臭さに魅力を覚えたのだ。陽気に酒を飲むことができず、かといって憂さを晴らすにはお金が足りず、中途半端に飲んで、一層むかむかしてしまう連中にある種の崇高さを感じたのだ。僕は些細な幸福より、どん底の不幸の方が贅沢であるという信念を持っていた。

　P36～37より
（前略）「耐えられなくなっても生きていなければいけないんだ。死ぬことを考える自分を恥ずかしいと思いなさい」
「でも人間はいつかは死ぬんだよ。あした死ぬために必死できょうを生きてるんでしょ」
（中略）
「でも、死ぬことができなければ人生の楽しみはないも同然だね」

　P188より
（前略）僕は、人間の心が石になってしまう病気があると信じてるんです。（中略）
　石の心の持ち主は何を見ても、何をされても感じないんです。自分が死ぬことだって、あっ何か動いたなというくらいにしか感じないんです。

2012/02/01 (Wed) さいはての二人

『さいはての二人』　鷺沢萌


DATA

出版社　角川文庫
定価（税別）　400円
発売日　平成17年4月25日　初版
ISBN4-04-185310-9

読了　2012年2月1日～2012年2月1日


＊＊＊＊＊

「― この男は、あたしだ・・・」
美亜がはじめて朴さんと会ったのは、所属していた劇団が潰れたのを機に、新橋の飲み屋『スタア』で働きはじめて1週間経つか経たないかの頃だった。三日にあけずに店に顔を出す朴さんに、美亜はやがて「あたしと同じものを持っている」と、強くひかれていくのだった・・・。
家族との繋がり、自分の居場所、死について描いた、著者最後の恋愛小説集。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200201000473


＊＊＊＊＊

「さいはての二人」

好きなんて器に収まらない圧倒的な近しさを感じる朴さんと出会い、美亜は始めて帰る場所を見つける。
母に捨てられ、施設で育った美亜。長く付き合っていた恋人と別れ、その傷が癒えずにいるときに出会った、もう一人の自分。
しかし、朴さんが死んだとき、美亜は朴さんのことを何も知らないと気付いた。

切ない。
お互いが思い合っているのがひしひしと伝わってきて、幸せになってほしかった（涙）


持ったことがないもの知らないもの見たことのないもの―。人が、貪欲に求める対象は、いつでもそういう種類のものだ。
　P33～34より

「なあんか・・・人間って、馬鹿」
（中略）
　人間は馬鹿な上に、毎日生きていかなければならない。
　もし神様みたいな存在がどこかにいるのだとしたら、まったくひどい罰を下したものだ。きっと馬鹿であるという罪にたいして下された罰なのだろう。おまえたちは馬鹿だ、ゆえに生きていかねばならん、と。ずるずるずるずる、ありとあらゆる重くて醜いもろもろのものを引きずりながら、けれど生きていかねばならん、と。
　P87より

★★★★☆

「約束」

両親に甘やかされ、学生時代にやんちゃし、気がつけば一人だけ取り残されてしまった行雄。
回りは堅実に自分の道を歩いているというのに、自分だけが決まらない。とりあえず美大に行き、就職も決まったのだが、恋人の真由子が妊娠してしまう。
逃げ出した行雄は、東京にアパートを借り、アルバイトで生活するようになるが、ある日隣の部屋の女の子とであう。
虐待されているらしいその子は・・・。

親になれない主人公は、逃げ出した先で出会った女の子によって、自分の道を歩く決心をする。
成長の物語。
最初はまったく想像してなかった展開でちょっとびっくり。

目の前にはあり余るほどの時間があるが、自分はその使い途を知らない。　P111より

★★★☆☆

「遮断機」

その日、死んでしまいたいと思うほどの出来事にあっていた笑子は、笑子はおさないころ可愛がってくれた「おじい」と久しぶりの再会をする。
幼少時代から、現在にかけての回想のなかで、笑子が求めていたものとは。

単なる失恋の話ではなくて、失ってしまった家族の姿を描いている作品だとおもう。
3年前別れた男が元職場の後輩と結婚すると知り、笑子はその彼と築き上げるはずだった家庭が崩壊していくのを感じたのだと思う。だからこそ、死にたいと思い詰めたのではないかな。
幼いころから家庭に恵まれなかったからこそ、思い入れも強かったのだろうけど、彼女には幸せになってもらいたいね。

★★★☆☆