日々徒然でもない日常
最近TSUTAYAの旧作が100円になったから、毎週数本ずつ借りて充実。
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角川書店 (画像:角川文庫より)
ISBN4-04-873095-9
定価(税込) 1,680円
初版 1998年01月23日
読了 2009年05月19日~05月20日
あらすじ
*****
以前「らせん」を映像で見たので、折角なら完結編も見よう!ってことで、かりてみました。
感想はう~んって感じなんだけど、いや、小説としては面白いんだよ? でも、「リング」「らせん」ってホラーで続いた後にこの完結っていうのはどうなんだろう???
これは映像化されないわけだわ^^;ってちょっと思っちゃうな。。
ループ自体はホラーでもなんでもなくて、SFチックなかんじだよね。
「リング」「らせん」とセットって思わないで読んだら、かなりいいんだけど^^
★★☆☆☆
図書館に行くようになってから、急激に読書量が増えました^^; そして、そっちに集中してたので、ブログは放置です><
書かなきゃなぁ~・・・って思いつつも、感想とか微妙に面倒で・・・・。
今回は感想はざっくり行きたいと思います^^;
『恋に散りぬ』 安西篤子
講談社 講談社文庫(借りたのはバードカバーのほうだけど)
ISBN978-4-06-263606-3
定価(税込) 510円
初版 1997年09月15日
読了 2009年05月19日~05月19日
あらすじ
軽輩武家の貧しさの中で、幼い跡継ぎの養育に辛酸を嘗めた賢夫人が、気立てのよい嫁の離縁を当主に強要する不可解(紅梅)、家格の低い家から嫁いだ女の、絶え間ない気苦労と夫への不信に揺れる哀切(菖蒲)――四季の花の風情に擬えて、命の瀬戸際に愛をつらぬく、凛とした武家の女たちを描く、傑作短編集。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2636069
*****
時代物ってめったに読まないんだけど、短編集だったっていうことと、最初の話がちょっと面白くて、棚の前でぱらぱらと読んだときに続きが気になるなあって思ったから、借りたんだけど良かったです。
時代物の小説って結構昔の言葉とか出てきたりして読むのにっていうか、その世界に入るまでに少し時間がかかるからどうしても手が伸びないんだけど、これはそんなに苦労することなく世界に入っていけた。
目線が女性で書かれてるし、共感が持てるっていうか、考えとかは昔の人だなぁって(当たり前だけど)思うところはあったんだけど、でもそういうのもすんなり入ってきて良かったと思う。
★★★☆☆
幻冬舎
ISBN4-87728-175-4
定価(税込) 1,785円
初版 1997/08/15
読了 2009/05/18~05/18
あらすじ
双子の姉の存在を信じる女子高生・美鳩。夜毎の悪夢に苦しみながらも、失われた記憶をたどるミク。互いの糸がつながるとき、封印されていたはずの事件が蘇る。
http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=100175
*****
さて、大分前に読んだものだし、正直感想がうろ覚えな叶ですが、愛川晶さんの本はこれで2作目になるね。
前回はオカルト要素たっぷりというか、軸になってたので、今度はそういうのではなく普通のサスペンスが読みたくて、コレを借りてみました。
何でも屋を営む主人公の男(名前忘れた^^;)は、とあるアパートで腐乱死体となって発見された部屋を片付けるという仕事を請け負い、掃除をしていたところ、拳銃を見つけてしまう。そして、1枚の写真。
写真に写った人物にそっくりな女子高生を見つけ、同量の命令で後をつけることになった主人公は、ヘマをして彼女に見つかってしまう。そして、彼女は「双子の姉を捜してほしい」と依頼するが・・・・。
っていう感じで展開していくんだけど、読みやすいし内容も入ってきやすかったので、当日に読み終わってしまいました。
簡単に言っちゃえば、出生に隠された秘密を暴いていくっていう話なんだけど、最後までスッキリとしたかんじで読めてよかったと思う。
★★★☆☆
『ハッピーバースデー』 青木和雄/吉冨多美
金の星社
心の処方箋シリーズ
ISBN978-4-323-07056-8
定価(税込) 1,260円
初版 2005年4月18日
読了 2009年5月17日~5月17日
あらすじ
「ああ、あすかなんて、本当に生まなきゃよかったなあ」出来の悪い娘・あすかに容赦ない言葉を浴びせる母・静代。
愛に餓え、愛を求めてさまよう母娘の再生の物語。
1997年刊の児童書を加筆修正し、幅広い年代向けにまとめた改訂版。
*****
図書館で立ち読みしていて、初っ端から涙か出てきて困ってしまいした(´Д`。)
(ネタバレあり)
あすかの11歳の誕生日、母の静代の帰りを待ちわびるあすかに、兄の直人が「ママがおまえなんか生まなきゃ良かったって言ってたぞ」と言うところから物語は始まる。
その夜、帰宅した母と直人の会話から、改めて「生まなきゃ良かった」と聞いてしまったあすかは、その瞬間から声がでなくなってしまう。
母も兄もそんなあすかの様子に気づかず、翌日学校の先生に事情を聞かれ「幸せですか?」「幸せってなんですか?」「ママに愛されたい」と涙を流すあすかの姿に叶は思わず貰い泣きo(TヘTo)
“あすかの事なんてほっとけばいい”という母親と反対に直人はだんだんと心配になってきて、ついにあすかの唇が「生まれてこなきゃよかった」と動いたのを見て、自分がどれほどあすかのことを傷つけていたのかを知り、守ってあげなくちゃいけないと思うようになります。
直人はあすかを母の実家に預けることにし、そこで祖父母と暮らすようになったあすかは徐々に祖父母の優しさや自然の偉大さをしり、ついに声が出るように。
そうして、経験から強くなったあすかは転校した学校でのイジメ問題や、身障者たちとの交流、そして家族の問題を解決していき、12歳の誕生日のパーティーが行われることに。。。
最初のあすかの健気な様子に心打たれ、ラストのパーティーでの直人の言葉に泣き、他の人の言葉に泣き・・・号泣でした。。。。
物語には、直人の話もあり、母静代の話もあり、この本一冊で殆どの問題が語られてるんじゃないだろうかって思うくらい色んな問題がてんこ盛りな一冊だね^^;
実際に、こんなにも問題が重なるってこはないだろうし、こんなにもうまくいくことは稀だと思うけれど、読み終わった後は感動でした^^
児童書版のやつも読んでみたいな^^
★★★★☆
『殉教カテリナ車輪』 飛鳥部勝則
東京創元社(創元推理文庫)
ISBN978-4-488-43501-1
価格(税込) 777円
初版 2001年7月27日
読了 2009年5月12日~5月13日
あらすじ
【第9回鮎川哲也賞受賞作】
憑かれた様に描き続け、やがて自殺を遂げた東条寺桂。彼が残した2枚の絵〈殉教〉〈車輪〉に込められた主題とは何だったのか。
彼に興味を持って調べ始めた学芸員の前に現れたのは、20年前の聖夜に起きた二重密室殺人の謎だった・・・。
緻密な構成に加え、図像学の導入という新鮮な着想が話題を呼んだ、鮎川哲也賞受賞作品。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488435011
*****
この前に読んだ「7週間の闇」がちょっと宗教じみてたもんだから、題からしてなんとも似た系統の話なのかと思いつつ読み始めたんだけど、そんなこともなく面白く読めた。
出だしから本題に入るまでが短くて(まぁ、推理小説云々の部分は知らないものばかりでちょっと・・・ってかんじだったんだけど)、最初か引き込めれるように読めたし、図像学(イコノグラフィー)っていう方法で読み解く絵画に隠された推理も面白かった。
知識があって、ああいう見方で絵を見れると楽しいんだろうなぁって思うね^^
構成も良くて、飽きさせなかった。
まぁ、ちょっと軸となる人物像に癖がありすぎて理解仕切れなかったっていうか、でも、そういう人物だったからこそこういう展開の話になったんだろうけどね。
絵画に関しての謎解きは面白かったけれど、実際の密室殺人の推理についてはいまいちだった。折角の推理なのだし、あれだけ絵画で煽ったんだから、もう一工夫ほしかったかなぁって気が・・・。
★★★★☆