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日々徒然でもない日常

最近TSUTAYAの旧作が100円になったから、毎週数本ずつ借りて充実。

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幽霊人命救助隊』 高野 和明

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 文藝春秋 文集文庫
 定価 720円

 初版発行 2007/04/10
 ISBN 978-4-16-771726-1

 2009/01/06 読了

内容
浪人生の高岡裕一は奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ、神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。

*****

すごい面白い!!
お母さんに薦められて読み始めたんだけど、初っ端からぐいぐい引き込まれた^^

出だしは、主人公の裕一がひたすらロッククライマーのように崖を上っているところから。服装も山登りに適さない服装なのになぜか上り続ける。本人も微妙におかしいと思うものの何故かやめようとはしない。歴史を復習しながら進んでいく。。。っていうところから始まる。
その何てことないっていうかつまらなそうな出だしなのに、この時点で「面白いかも」って思える。

頂上に着くと、そこには何もない只の荒地が広がっていて、そこには男女3人が座っている。
その3人と話を進めていくうちに、自分が自殺したんだと思い出していく裕一。
そのとき、空かか何から降ってくる・・・それが神様で、内容にもあったように「天国に行きたかったら、地上に降りて自殺志願者の命を100人救って来い」といわれる。拒否すれば永遠に何もない荒地にいることになるぞ・・・と。
勿論4人は条件をのみ、地上に戻ることに。。。
当たり前だけど自分たちは幽霊だから、一般の人には姿は見えない。じゃあ、どうやって自殺する人を止めるんだ。。。その前にどうやってそんな人を見つけるんだ・・・・ってところから始まって、神様から与えられた道具を駆使して阻止しようと試みる。

いろんな自殺志願者が登場するんだけど、そういう人たちを助けていくうちに4人それぞれの自殺したときの状況にそっくりなケースが出てくる。
その人たちを救うことによって、自分たちの心と向き合い救われていく・・・・。

その展開がすごく自然で、自殺を止めようとするのって叶からしたらなんかすごく自己満足に近い感情な気がるんだけど、イヤミがなくて読んでる叶自身もなんか救われた気がした。


こうやって書いてると、すごく硬くて真面目な文章に思ってきちゃうけど、文体が読みやすいし笑えるっていうか、阻止する方法がコミカルに書いてあるから、読みやすいと思う。

ネタバレになっちゃうけど、まず、双眼鏡みたいなもので自殺しそうかどうかを見分けるのね。自殺しそうな人は、オーラが赤。危険なひとは黄色。予備軍が青色。って分かれてて、じゃあ実際どうやって止めるのかって言うと、、、メガホンを使うんだよ^^;
メガホンで応援してあげるの。例えば鬱で誰にも相談できないって思ってる人がいたとしたら「独りじゃない。○○さんに相談に乗ってもらいな」とか友人がいなくて寂しいって思ってる人には「話しかけろ!!」とかって・・・。
彼らが本気になって訴えると、人の心がその方向に動くんだよ。作中にはもう自殺するー><っていうときに「このまま死んだら垂流しだぞ!まずトイレ行け!!」みたいなところがあるんだけど、笑えた^^
そうやって言うと、「その前にトイレに行っとこうかな・・・」っていう気分になるんだもん^^;

まぁ、そうやって自殺を防いでいくんだけど最後までまったくあきさせないで読める。
最後は4人の言葉に感動の涙(T_T) だよ。。。

ここ最近の本の中ではダントツに面白かった^^

本自体借り物だったから、ちゃんと買おうかな^^


★★★★★

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ユージニア』 恩田陸

18f14872.jpeg 角川書店 角川文庫
 定価 660円

 2008年8月23日 初版発行

 ISBN978-4-04-371002-7

 2008年11月10日 読了

あらすじ
あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は。

誰が真実を話したの?あの夏、旧家で起きた大量毒殺事件。時を経て、露になった悪意の正体は?日本推理作家協会賞受賞作

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ――。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー!!
                                               
(WebKADOKAWA より)

*****

面白くて一気に読み進めたものの、理解できない謎がちょっとあってガックリ^^;;
原因は分かってるんだけどね><

読んでるうちに眠くなったりしてて読んでるんだか読んでないんだか・・・な部分があったってのが理由だとおもう。その読めなかった部分に、何気に重要なことがあったのでわ・・・?と推測するんだけど、、、^^;



昨日のせた「まひるの~」は暗いどんよりとした救いのない話だったけど、これは、純粋に謎が解けていくかたちになってるから、読みやすかった。
途中(比較的はじめかな?)から真犯人について焦点があたるんだけど、動機が分からない。
 色々な人の焦点からひとつの事件を見ていくことになる、恩田さんならではの進め方なんだけど最後の最後まで真実がはっきりしない。
 かといって、ラストで明確になるわけじゃないんだけど、これはこれで完結って思わせる内容ですっきり感はないけれど、十分満足のいく内容だった^^


★★★☆☆

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まひるの月を追いかけて』 恩田 陸

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 文芸春秋 文春文庫
 定価 620円

 ISBN978-4-16-772901-1

 2007年5月10日 初版発行

 2008年11月10日 読了

あらすじ
異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。旅と物語の行き着く先は──。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。 解説・佐野史郎

*****

歴史の得意でない叶にはちょっとメンドイ作品だった><(特に歴史中心ではないけど)

あらすじにもあるように、舞台は奈良。 主人公の静は行方不明になったという異母兄の研吾を、研吾の恋人である優佳里とともに捜す旅をすることになる。研吾とも殆ど面識のなかった静香はどこか第3者的な気持ちで旅をしていくんだけど、思ってもいない事実が明らかになっていく・・・って感じなのかな?

ミステリーってなってるけど、あまりそれらしくないから期待して読むとちょっと違うかも^^;

最後まで何が言いたかったのかさっぱり分からなかった・・・っていうのが正直な感想。
そして、暗い。
なんというか、雨が降りそうで降らない曇った灰色の空をずーっと見上げてる感じ?
読むことを放棄したくなるような感じがあって、他に読む本があったら途中でやめてたかもしれない^^;っていうくらい淡々と進んでいく。
なのに、一気にラストに持って行ったなぁっていうかんじがして、なんか不完全
あと、ラストがどうなの?って思う。あの展開はちょっといただけないなぁ・・・。えー、そこいくかね?っていいたくなるよ^^;
まぁ、だからこその恩田ワールドなんだろうけどね^^;


でも、印象に残る文章や言葉が出てきて、もう一度、今度はしっかりと読んでみたいって思う。
あっ、、、でも今回のがいい加減に読んだってわけじゃないんだよ^^; なんか、うまく叶の中に吸収されなかったっていうか、取り残してきたものがあるような気がするんだよね。

わかるかなぁ? なんとなくなんだけどね、もう一度読んだらもっと深く叶の中にはいってくるんじゃないかって気がする^^

文中に印象深い言葉が一杯出てくるんだけど、叶が一番惹かれたのは・・・出てこない><
確か、旅についていってた言葉なんだよね~^^; 帰ったら調べよう>///<

★★☆☆☆

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黒執事」 枢やな

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 出版社 スクウェア・エニックス Gファンタジーコミックス

 1~5巻発売中





日曜日に買っちゃった*^^*

もともと、本屋で表紙は見てて好みの絵だな~とは思ってたんだよね。でも、内容とかよく分からなかったし他に買いたい本が一杯で買うつもりなかったのね。

それが、アニメをネットで見たら、なかなかおもしろいじゃん。
ちょっと迷ったけど、アニメが面白ければ、本もそこそこ面白いでしょう^^ って思ったので、買っちゃうことに・・・^^;

まぁ、これが、何十巻って出てたら絶対に買わなかったけど、まだ5巻しか出てないし、いいか^^ってね。

アニメとまったく一緒のストーリーで冷静に考えると、買う必要あったのかな?って感じなんだけど、、、、><でも、おもしろいよ^^

でも、叶的にはアニメのほうが好きかも◎^^◎
なんせ、声優さんがよい^^
執事のセバスチャンには“小野大輔”さん。直ぐには分からなかったけど、最近では「ひぐらしの鳴く頃に」の赤坂さん役で出てたんだね^^ 調べてみて、あぁそういえば・・・@0@ あの人もいい声だった^^
伯爵のシエルには“坂本真綾”さん。 これも調べてみてわかったんだけど、叶が見たことあるのは「聖闘士星矢」のパンドラ役。あれも、いい声だったなぁ^^

二人ともすっごくいい声なんだよ~><

アニメのいいところは、耳からはいるのが一番なんだけど、後は動くことかな^^ セバスチャンのあの目つきとか、物腰とかう~ん。。。いいよ~^^
いい男が12歳の当主シエルに仕える姿なんて、たまらない><

・・・オタク丸出しですみません><

とにかく、コミックで見るのもいいけど、アニメは断然オススメ。
アニメ見て、コミックみると声とかが頭の中でするから、それはそれで楽しいんだけどね^^


話はかわるけど、
今日はGackt「nine*nine」の発売日だ!!!!

もうついてるのかなぁ ・・・。早くうちに帰りたい^^
そして、見たいよ~^^

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GOTH 夜の章』 乙一

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 角川書店 角川文庫
 定価(税込) ¥460

 ISBN978-04-425304-2
 発売日 2005/5/25

 読了日 2008.10.22(数回目)

内容
連続殺人犯の日記帳を拾った森野夜は、次の休日に未発見の死体を見物に行こうと「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる者〈GOTH〉を描き本格ミステリ大賞に輝いた乙一の出世作。「夜」を巡る短篇3作を収録。『暗黒系』『犬』『記憶』


GOTH 僕の章』 乙一

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 角川書店 角川文庫
 定価(税込) ¥500

 ISBN978-4-04-425305-9
 発売日 2005/6/25

 読了日 2008/10/22(数回目)

内容
世界に殺す者と殺される者がいるとしたら、自分は殺す側だと自覚する少年「僕」。もっとも孤独な存在だった彼は、森野夜に出会い、変化していく。彼は夜をどこに連れて行くのか? 「僕」に焦点をあてた3篇を収録。『リストカット事件』『土』『声』

*****

あいかわらず、良いね^^ 今まで読んだ乙一の中でも一番気に入ってる作品かもしれない。
主人公を軸に、全部で6つの短編なんだけど、主人公の“僕”は最後の最後まで名前が出てこない。一人称で語られていくので、自分の事は僕というし、名前を他者から呼ばれるときは伏字になっている。。
この謎・・・でもないけど、それは最後の声の話でたぶんこの話があるからわざわざ名前を出さなかったのかぁ・・・って思った。
叶が気に入ったのは、第1話の暗黒話、声かな。
リストカット事件と土、記憶も面白かった^^ 犬はどうかなぁ。。。。意外性はあったけど、そんなまさか・・・的な感じになってて他のに比べると現実感がないかな。それをいったら、どの作品もそうなんだけど、、、さ^^;

基本的に全ての話が暗い。どころか、グロいし、良いって思う人と、そうでない人と分かれそうな作品だな。テーマとして猟奇的殺人が中心なんだけど、リストカット事件にかかれてたけど、主人公の僕は「殺す側の人間」森野夜は「殺される側の人間」になっている。目線は僕なわけだから、ひきこまれると無性に人を殺してみたくなる感じがするんだなぁ^^; そんな叶は案外殺す側の人間なのかも・・・って思ったりもするんだけど・・・ね^^;
どの話も絶対的な死があって、それをする人とされる人、そしてその光景を見守る僕がいる。そのバランスが叶的にはすごく良い感じで引き込まれた^^

読み手が勘違いするような書き方をわざとしてるところもいい^^最後でえっ、そうだったの?っていう結末があったりして、そこもよいなぁって思う^^


 今度映画化されるみたいだね。。。
う~ん。。どうなのかなぁ。やっぱりこういう話だからこそ人の暗黒部分とかしっかりと演技できる人がいいと思うし、グロい描写なんかもきちんと描いて欲しいって思うんだけど、そこまでしたらサスペンスホラージャンルになりかねないしなぁ・・・^^;
 さっき、その関連のこと調べてたら、主人公役の本郷秦多くんのコメントがあったけど、「まったく役に共感できない」らしい。。。
 そのコメントだけでこりゃだめだ・・・って思う><
それなりに面白いのかもしれないけど、でも一番欲しい表情とかそういうのってやっぱり内面とかからでる心の表情なわけよ。特にこの僕って普段は普通の高校生で家族やクラスとの関係も普通に築いてるんだけど、内心では常に人を殺したいっていう衝動みたいなのが渦巻いているんだよね。じっさい最終話では人を殺しちゃうし、、、、そしてそのことについても、人が殺されることについてもなんとも思わないっていう、人でなしなわけ。その心の表情を普段は隠してるっていうところが見たいんだけどなぁ・・・^^;

★★★★★

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