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日々徒然でもない日常

最近TSUTAYAの旧作が100円になったから、毎週数本ずつ借りて充実。

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撃つ薔薇-AD2023涼子-』 大沢在昌 ¥740 

1c2132c0.jpeg 出版社 光文社 光文社文庫
 価格 ¥740-
 初版 2001.10

 ISBN10:4334732135
 ISBN13:978-4334732134

 ジャンル ハードボイルド

STORY
AD2023年、東京は組織犯罪が凶悪を極めていた。警視庁は潜入捜査専門の特殊班を新設、謎の麻薬組織への長期潜入を「涼子」に指令した。巧妙に潜入した彼女を待つ、組織内での殺人、対立組織との抗争、狡猾な罠。敵は、味方は、組織のボスの正体は?そして絶望的状況の彼女を救う愛の行方は!?迫力と哀切の長編ハードボイルド。

*****


文庫版での発売と同時ぐらいに買ってはみたものの、題名からして微妙な雰囲気をかもし出していた(あくまで私目線だけど・・・)ために、本棚にしまいっぱなしのまま、ずっと放置していたもの^^;

大沢さんの本好きで、他諸々の本も読んでるし絶対にこの本も面白いに決まってる!って思ってるのに、なかなか読むまでにいたらなかった。

読む本が手元になくなっちゃったから、仕方なく実家までとりに行って読みはじめたんだけど、良い☆

さすが大沢ワールドってかんじ^^

まず、主人公の涼子がかっこいいね^^ こんな女性めったにってかほんとにいるのかどうかわからないけど、かっこいいわぁ(^∇^)
人間関係が複雑に絡み合ってて、読みごたえある。
私はホーさんがお気に入りだったんだけど、最後に死んじゃって可哀相(涙)あの心の動きが書かれてた人物って、涼子のほかにはホーしかいなかったんだよね^^ 涼子に対しての想いとか、あと自分の役割とかに対する考察とか、どれもこれも好ましい(@^◇^@)

なのにー・・・涼子は龍とできちゃうし、ホーは死んじゃうし・・・で可哀相だよ~(┳◇┳)

最後の展開は途中からなんとなく読めてたし、からくりっていうか(あんまり書きすぎるのもネタバレみたいでアレなんだけど←いまさらか?)社長の秘密とかももしかして・・・って思ってたから展開的にはワクワクしなかったけど、最後の最後には納得いかないなぁ・・・><

ああいう終わりもアリなんだろうけど、、、、なんか納得いかない。そんなんで終わらせるわけ? って感じ。

最後が納得いかず微妙なものの、個人的にホーが好きだったので、
★★★☆☆

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出逢い~この熱が冷めてしまう前に~』 河村隆一 ¥1,480

903d4f0c.jpeg フールズメイト

 1994/5/20 初版発行

 ISBN: 9784938716059

 2008/8 読了


STORY

散文・小説・詩・ドローイング・写真…ルナシーのヴォーカリストであり作詞者でもあるRYUICHIが本名・河村隆一の名で試みた文学とヴィジュアルとの新たなる表現による一冊。
幻想と回顧、愛と憎しみ、〈ミライ〉と〈ミチ〉という二つの至純な魂が交錯するストーリー。
LUNA SEAのRYUICHIが挑んだ新表現。

*****

LUNA SEAのファンをもう15年近く続けているけれど、実は、河村隆一の書いた本を読むのはコレがはじめて。
(しかも、新刊でなく中古で買ったところが本当にファン?って疑問な感じなんだけど^^;)

閉店セールかなんかで50円で買ったものだけど、状態も綺麗で日焼けもしてない美品だったので、買ってみた。

内容としては、まんまRYUICHIの世界観なんだなぁってのが伝わってくる作品で、よかった。
話としては、すごく面白いとまではいかなかったけど・・。

一組のカップル、ミライとミチの物語でミライの過去(特に幼少時代)の思い出をミチに話し、その傷ついたりしたことをミチによって癒されるっていう物語。
書き方や、話の作り方がLUNA SEAや河村隆一の曲とぴったり合うから、違和感なく入り込めた。

でも、最後の展開はちょっとどうなのよ?って感じだったけど・・・。^^;

★★★☆☆

 

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暗黒童話』  乙一  ¥620

e9cbbdc6.jpeg  集英社 集英社文庫

  2004/5/20 初版発行

  ISBN10:4087476952
  ISBN13:978-4087476958

  2008/8/27 読了

STORY
突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった…。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ちかまえていることも知らずに…。長編ホラー小説。

*****

ホラーっていうほどホラーではなく、どちらかというとサスペンスっぽい印象だったな。
ただ、ところどころの描写がグロテスクで、そのへんはホラーな雰囲気をだしてるのかも。

本編が始まる前に、童話が出てくるんだけどこの童話のほうが、ある意味ホラーっぽかった^^; なんか、グリム童話みたいな感じ・・・悪意はないのに、行われることはえげつないっていうか・・・。

こういう眼球を移植したあとに、元の持ち主の見たものを見てしまうっていうの、本当にあるのかな??

 手塚治のブラックジャックにも似たような話あったよね。移植した子が目を閉じると、男の人が見えてその人を好きになっちゃうんだけど、その男の人は元の持ち主を殺した殺人者だったんだよね。で、偶然見つけるんだけど、男の人は殺したところを見られたのかと思って、移植した子も殺しちゃう・・・・んだっけ??最後がよく覚えてないけど、そんな話があったような・・・??

なんだっけ?余りに強い衝撃をうけると、眼球にその映像が焼き付いちゃうことがある・・・っていうような説明だったような・・・? ちがったかなぁ?


全体をとおしてすごく面白く読めたけど、なんとなく次はこうなるのかなぁ・・・・っていう予測がついちゃうところが多くて、ある意味つまらなかったかも・・・^^;
でも、最後の展開はよかった^^ きれいにまとめられてて、じんわりと悲しくなる余韻みたいのが最後残った。

★★★☆☆

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双樹に赤 鴉の暗  薬屋探偵妖綺譚』  高里 椎奈 ¥752


a06becb3.jpeg  講談社 講談社文庫

  2008/5/15 初版発行
  イラスト 唯月 一

  ISBN978-4-06-276031-7

  2008/8/4 読了



STORY

貴金属店窃盗犯が罪悪感から自殺した。疑う余地のない決着に得体の知れない違和感を覚えた刑事の高遠は、事件の洗い直しに乗り出した。薬屋探偵三人組が別方向に調査を進めるなか、鍵を握る気弱なサラリーマン・唐沢は、自分の正義を貫くため、ある行動に出る。時は移ろうも真実は変わらない、シリーズ第9弾。

*****

最新刊が出てるの知らなくて、書店で見つけたときはビックリした^^;1冊しかなかった本の帯がちょっと切れてて、その本屋では買わず、ほかの本屋を探しあるいて買っちゃった♪

全シリーズ持ってるけど、どれも面白くて楽しい☆ 

今回は、最後まで気づかなかったけれど、今回の話は過去と現在が混ざって進んでるのかな?(自信なし・・・・汗) 中心にいるのは、子鬼のカブとアル。何でも望みを叶えてくれる。そんな子鬼と出会ったうだつの上がらないサラリーマンの唐沢。。。。この話が過去で、貴金属窃盗犯の事件をおう高遠の話が現在。になってると思うんだけど・・・・。
この唐沢は高遠の叔父さんにあたるのかなぁ?? 読みようによってはそんな風にも読めるんだけど・・・・。。。
もう一度読みたいなぁって思う話だった^^(←感想になってない><)

*****

「従うべきルールの中で、どうしても譲れない部分だけ自分の中に強く抱いて護り続ける。『正義とは本来自分の中に持ち続ける物で、大切なのは自分が己の正義を裏切らない事』だよ」  (本文より)

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プリズンホテル』シリーズ  浅田 次郎  


purizunhoeru.jpg
徳間書店

1993/02 初版発行 他

ISBN4-1912-5083-3 他

2008/8/7  読了(数回目)





あらすじ

任侠団体専用(?)の不思議なホテルに集まる人々の笑いと涙の傑作コメディ。泣けます。笑えます。癒されます。浅田次郎の初期を代表する大傑作シリーズ。

極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は、たったひとりの身内、ヤクザの大親分である叔父の仲蔵がオーナーをしている温泉リゾートホテルに招待されやってくるが、そのホテルはなんと任侠団体専用のホテル。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家・・・そして、幼い頃に母親に捨てられた作家・孝之介。笑いと涙のプリズンホテルで何が起こるのか・・・。

*****

数年ぶりに読み返してみたけど、やっぱり面白い。そして、泣ける・・・。ハードカバー版には1巻に何も書いてないけど、シリーズ4作が夏・秋・冬・春となっていて、主人公は作家の孝之介。幼い頃に母親に捨てられてから、精神的に大人になりきれず、父の後妻の富江にあたり、奴隷として飼っている清子にあたり・・・全4巻をとおして、孝之介が再生していく様子が描かれている。理不尽な暴力をふるう孝之介に最初は抵抗あるものの、次第に同情というかかわいそうになっていってしまうから、不思議だとおもう。
そして、舞台であるプリズンホテル。これまた中で働く人も、やってくる客も、ドタバタなホテルで癒されて帰っていく。それぞれの想いに、自分が深く入り込んでしまって、3日で4冊読み終えてしまった。

浅田次郎作品は殆どが面白いけど、この本はベスト5に入るくらい面白い。

★★★★★

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